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大容量タイプの冷蔵庫ヒット

冷蔵庫は大容量がいい まとめ買い定着 2けた成長続く

 国内の冷蔵庫市場が伸び悩む中、大容量タイプの販売が突出して伸びている。家電メーカーが加盟する日本電機工業会によると、451リットル以上の大容量冷蔵庫の月間出荷台数が10月まで12カ月連続で2けた成長を続け、今年1~10月の累計出荷台数は53万1000台、前年同期に比べて38・6%も増えた。家電業界にとっては数少ない成長商品で、再参入するメーカーも現れ、販売競争が激化しそうだ。

 ≪省スペースで脚光≫

 共働きの家庭が増え、週末に食料品をまとめ買いするライフスタイルが定着し、冷蔵庫の大容量化ニーズが増大している。最新の大容量タイプは、従来の容量が小さい冷蔵庫とほぼ同じスペースに設置でき、消費電力も少ないのが特徴で、これが冷蔵庫を買い替える客のハートをくすぐり、ヒットにつながった。

 大容量、省スペースの口火を切ったのは松下電器産業。2002年10月に断熱材が薄くてすむ真空断熱材を採用した製品を発売。薄い分、容量が増えたうえ、魔法瓶のように冷気も逃がさないため省エネ性能も格段に向上した。

 日立アプライアンスが9月に発売した601リットルと業界最大容量の新製品は、10年前の450リットルタイプ並みの設置面積だ。省スペースが受け、601リットルタイプは、従来の大容量製品(565リットル)の立ち上がり時に比べ3倍の売れ行きという。

 ≪来年は全体の15%≫

 東芝コンシューマーマーケティングは今月から550リットルを売り出し、大容量タイプに再参入した。1991年に550リットルの冷蔵庫を発売したが、当時は横幅が広く、価格も50万円と高額だった。98年を最後に生産をやめていた。

 省スペースに生まれ変わった550リットルの新製品の店頭想定価格は29万円前後。「今度こそ大容量化の要望に応えたい」と担当者は意気込み、月産5000台と強気の目標を掲げる。

 冷蔵庫の出荷を容量別でみると、451リットル以上の冷蔵庫は、97年には全体の4%にすぎなかったが、三菱電機の予測によると、08年には15%を占めるまでに拡大する。

 最近は500リットルクラスの製品の購入者の半数は3人以下の小人数家庭といわれるほど、大容量タイプが幅広い層から支持されている。「家庭内には食材が800リットルある」(日立アプライアンスの担当者)と、さらなる大型化を視野に入れた動きもあり、大容量冷蔵庫をめぐる競争は過熱しそうだ。

>大容量、省スペースしかも省エネもういうことないですね、買い換えるとしたらやっぱり大容量を選択しちゃいそうです。我が家の冷蔵庫も購入当時では大容量でしたし13年たった今でも現役で働いてくれています。お気に入りなので壊れるまで家にいてもらう予定です。