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雨でも外出したくなるサービス

梅雨時も外出したくなる 「雨の日サービス」事情

 梅雨の時期はお出かけする気持ちもしめりがち。そこで最近は、携帯電話に雨にぬれずに歩ける道を優先的に案内してくれたり、降り始め予測時刻をメールで知らせてくれたりするサービスが登場。また雨で客足が鈍る観光スポットや百貨店なども限定割引をはじめとするサービスを行っている。あいにくの空模様でも外出したくなりそうな「雨の日サービス」事情を探った。(海老沢類)

 ≪「屋根の下」優先≫

 「雨の日の外回り営業はストッキングや靴が汚れて憂鬱(ゆううつ)。傘を持っていてもできるだけ地下街や屋根がある道を選びます」。東京都内のIT企業に勤める女性(28)が愛用するのが、ナビタイムジャパン(東京)の携帯電話向けナビゲーションサービス「NAVITIME」だ。

 携帯電話の位置情報を活用した徒歩ルート案内サービスに、昨年5月から「屋根が多い」「階段が少ない」という検索項目を追加。目的地を入力して「屋根が多いルート」を選択すると、地下街やアーケードなどを優先して選んだ道順が表示される。リアルタイムの気象情報とも連動しており、目的地付近で雨が降っている場合は「屋根が多いルート」の検索を自動で促してくれる。

 登録料は月額210円と315円の2種類。東京・大阪・名古屋などのターミナル駅周辺はもちろん、全国の政令市(新潟、静岡を除く)でも利用できる。

 ナビタイムジャパンは「通常ルートよりも多少遠回りになるが『ぬれずに済む』と好評。雨の日に限らず、紫外線を避けるために屋根が多いルートを選択する女性も多い」と話す。

 不意の雨に備えるには、ぐるなび(東京)が提供する「月形半平太メール」(無料)が便利だ。あらかじめ登録した場所の雨の降り始め予測時刻を、3時間ほど前に携帯メールで知らせてくれるサービスで、雨の日に割引になる飲食店のクーポン情報なども同時に配信される。

 ≪「視界ゼロ」なら…≫

 雨天時の入場者数減少に悩む観光・レジャースポットは割引サービスに熱心だ。
 大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は7月21日まで、「レイニー・デイ・キャンペーン」を実施している。来場した日に園内で雨が降れば、8月31日まで使える1日券がプレゼントされる。

 地上273メートルの好眺望で知られる横浜ランドマークタワーは、天候によって展望フロアの入場料を半額程度に割り引いている。通常料金はドリンク1杯付きで1500円だが、1日4回の天候チェックで平日は雨のとき、土日は「視界ゼロ」と判定されると700円に。判定後すぐに天候が回復しても、次回の判定までは割引料金が適用される。

 当初は昨年5月から11月までの期間限定サービスの予定だったが、予想を上回る反響があり継続することにした。「サービスを始めたことで喫茶店感覚で展望フロアに足を運ぶ人が増えてきた」(広報担当者)という。

 ほかにも、百貨店では松坂屋銀座店が6月4日から24日までの雨の日に限り、地下2階の酸素バーの利用時間を5分間延長できるサービスを行う。

 青山ブックセンター(東京)も6月15日から7月15日まで、都内の計5店舗で雨が降った日は洋書・洋雑誌を20%引きで販売する。開店時間後に少しでも雨が降れば、1日中サービス料金が適用されるという。

 企画室の須藤夕香さんは「傘で手がふさがってしまう雨の日は、なかなか書店に足が向かないもの。せっかく来てくださったお客さまにサービスをしたい」と話している。

>多岐にわたる職種で「雨の日サービス」実施しているんですねーわたしは雨の日でも普通に出かけますけど、これは行かなきゃ損ですね!