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幻のおいしくない米を復活

<秋田63号>幻の「おいしくない米」復活、作付け開始 収穫量多いが味は……飼料価格高騰受け、家畜用に

 極めて収穫量は多いが「とても食用に向かない味」と流通していなかった秋田県開発の“幻の米”「秋田63号」の試験的作付けをJA全農あきたが今年から始めた。バイオエタノール需要の高まりに伴う飼料価格高騰を受け、比内地鶏をはじめ家畜の餌への活用を想定している。

 秋田63号は旧県農業試験場(現・県農林水産技術センター農業試験場)が88年から実験を重ね、02年に品種登録された。10アール当たりの収量は最大982キロ、平均でも900キロ近くと600キロ前後の「あきたこまち」のほぼ1・5倍。粒が大きく肥料も少なくて済む。

 ただ、粘り気が少ないうえ、粒が割れやすいためうまみが抜けやすく、味が劣るのが欠点。「検査が不可能なほど品質に問題があった」(農協関係者)といい、試験場内で新品種開発などに利用されていた。

 しかし、急激な穀物価格高騰で、JA全農あきたがこの品種に目をつけた。低コストで安定して収穫が期待できるため、県内5農協の計3・1ヘクタールで今年実験的に作付けした。肥料や農薬の量を変えながら栽培状況を調査。秋には比内地鶏の餌に混ぜて与え、肉質への影響などを確認する。

 農水省は「飼料用の北陸193号の10アール当たり1トン近くという記録があるが、それに近い超多収米。減反率の低い東北で転作作物としての普及が期待できる」と話す。

 一方、秋田63号の生みの親である真崎聡・農業試験場作物部長は「あくまで食用として開発したので餌米になるのは複雑な心境」と苦笑いするが、今後も多収性を生かした食用米の開発を続けるという。

>こういうお米があることじたいを知らなかったです、小麦やとうもろこしの高騰で家畜のエサとしての代替商品として活用できたら最高ですね。肉質がかわらなかったらさらによし!