« ロス疑惑 米当局が新証拠 | メイン  | 黒人演歌歌手ジェロ初登場4位 »

<三浦元社長>これからどうなる 逮捕後の展開

81年のロス銃撃事件で米ロサンゼルス市警に逮捕された元輸入雑貨会社社長、三浦和義容疑者(60)は、米国に移送されれば司法取引や陪審制度を特徴とする米国の司法手続きに則って裁かれる。司法制度に詳しい米在住のセキュリティー会社役員は「日本と異なり、状況証拠の積み重ねだけで陪審員が有罪と判断するケースも多い」と解説する。


 専門家によると、三浦元社長に対しては今後、身柄移送の可否が審理される。逮捕場所のサイパン島を含む北マリアナ諸島(米国自治領)は米本土と法体系が異なり、調整が長引く可能性もある。

 移送された場合、起訴までの間に予備審問と呼ばれる手続きが行われ、審理に十分な証拠があるか判断される。この段階で有罪を認めれば、大方のケースで保釈が認められるが、今回は無実を主張する可能性が高く、身柄拘束が続くとみられる。

 重罪の場合、陪審員が起訴を判断する大陪審が開かれることもある。正式起訴後、罪状認否を経て公判に入る。

 手続きの途中、弁護側が検察官と交渉、容疑を認める代わりに刑の軽減に検察側が協力する司法取引が行われることもある。だが、その段階でも無罪主張の三浦元社長が、この制度を利用する可能性は低いとみられる。

 公判では、陪審員が有罪か無罪かを決める評決を行う。有罪の場合、量刑を裁判官が決定する。

 米国の刑事司法に詳しい藤本哲也・中央大教授は「法体系が異なるロスへ移送するには調整が必要だ。移送されれば、予備審問などを経て保釈の有無が決定されるだろう」と話す。

 陪審員の判断は大きく揺れることもある。アメリカンフットボールの元スーパースター、O・J・シンプソン氏が前妻らを殺害したとして起訴された事件では、95年にロス地裁の刑事陪審が「無罪」評決を下したが、97年に別の地裁の民事陪審は「同氏が事件を起こした」と正反対の評決を下している。

>これからどういう展開になっていくのでしょうか?真実が知りたいです!