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富士山山開きに頂上登れない?

富士山(標高3776メートル)の残雪が例年より多く、山梨、静岡両県側とも7月1日の山開きに山頂まで登れない恐れが出てきた。頂上登山ができなければ10年ぶりの事態。山梨県側の山小屋組合は27日に登山道の雪かきをすることを決めた。劣悪な宿泊環境改善に向け収容人数を決めるなど、今年を「山小屋改革元年」と位置づける関係者は「スタートの年。あきらめるわけにはいかない」と話す。
 両県によると、富士山の雪はこの時期ほとんど溶けるが、今年は山梨県側が8合目以上で0.5~1メートル、静岡県側も7合目以上で最大4メートル残っている。甲府地方気象台によると、富士山頂の平均気温が平年に比べ、4月は2.6度、5月は1.3度も低いうえ、5月下旬に雪が降ったのが原因という。
 山梨県などが20日に実施した登下山道の危険個所調査では、残雪がある8合目以上で確認作業ができず、山開き当日の通行は8合目の山小屋「太子館」(同3100メートル)までとした。
 調査結果を受け、山梨県側の山小屋関係者らでつくる「富士山吉田口旅館組合」は、約30人による雪かきを決定。頂上まで2キロ以上の除雪が必要とみられるが、頂上登山が危ぶまれた02年にも雪かきをして山開きに間に合わせたという。県は、今月末に危険個所調査を再度行い、頂上までの開通の可否を決める方針。

>温度差を感じさせられます。