« 人と犬は縄文時代から仲良し | メイン  | バーガーキング開店前から列 »

32階から鋼材落下 名古屋駅前

6日午後2時45分ごろ、名古屋市中村区名駅4の超高層ビル「モード学園スパイラルタワーズ」(地上36階地下3階)建設現場で、34階部分に設置されているクレーンがつり下げていた鋼材(重さ約100キロ、長さ3.5メートル)が32階(高さ約150メートル)の高さから落下した。鋼材は8階(高さ38メートル)の壁面に衝突後、県道名古屋長久手線(広小路通り)の中央分離帯付近に設けられた同工事の資材置き場に落ちた。
 落下の衝撃で、積んであった資材のプラスチック片が直径約7メートルにわたって飛び散り、近くの横断歩道を渡っていた男性(57)の左腕に当たったがけがはなかった。
 県警中村署や施工者の大林組名古屋支店などによると、鋼材はH型で、「クランプ」と呼ばれる器具で挟んでワイヤ2本でつり下げていた。鋼材にはクランプを取り付ける部分に穴が開けられており、クランプで挟んだうえで穴にボルトを通して固定していた。クレーンで移動中の鋼材が32階の落下防止ネットに引っかかり、ボルトが破断したらしい。同署は安全管理に問題がなかったか、業者などから事情を聴いている。
 現場周辺は百貨店やオフィスビルが立ち並ぶ名古屋市内有数の繁華街。鋼材は落下の弾みで広小路通りの車道側にはみ出したが、赤信号のため走行車両はなかったという。歩道には多くの通行人がおり、現場は一時、騒然とした。
 現場の向かいにある携帯電話店の女性店員は「窓越しに落下する物の影が見えた直後にドーンという大きな音がして、路上に砂煙が立ちこめていた」と驚いた様子。近くの会社に勤める男性(60)は「建設現場が歩道近くまでせり出していて危ないなあと感じ、なるべく通らないようにしていた。けが人がいなかったのが不幸中の幸い」と険しい表情で話した。
 同ビルはらせん構造の外観が特徴で、05年10月に着工。専門学校や商業施設が入居し、来年3月の完成を予定している。

>これだけの事故で被害がなかったのは、まさに奇跡です!!32階から鋼材落下 名古屋駅前